揺れる心

 本当に大切なものは何なのか?常に考えている。いろんな本を読んだり、自分で想いを巡らせてみたり・・・。でも、まだイマイチちゃんとつかめていない。色々読むと、ああ、これも大切で、あれも大切だと思う。その中から、どれが本当に大切なのか?自分が「これだ!」と思うものを見つけていかないといけないのかもしれない。すごく難しい。もしかしたら、一生かかってもできないことなのかもしれない。

 でも、ひとつだけ言えることはある。自分は今まで大切にすべきものを大切にしてこなかったということ。大切なものがよくわかっていないくせに、大切なことを大切にしてこなかったというのはひどく矛盾があるようだけれど、これはその上に記した大切にすべきものの候補からはとても外れているという直観なのだろう。自分の自我を守ることばかりに専念して、それを見失っていたということ。それだけはわかる。だから、だからこそ、ある意味懺悔のために、探し求めているのかもしれない。

 そう思いつつも、その道徳的直観というものは果たして正しい直観なのだろうか?ということも考えざるを得ない自分もまた存在るのである。