ウェブ時代をゆく

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「ウェブ時代をゆく」をようやく読み始める
「ウェブ時代をゆく」をようやく読み始める 2

ウェブ時代をゆく
著者: 梅田望夫
ページ数: 256ページ
出版社: 筑摩書房
発売日: 2007年11月6日

 新しい生き方。そして元気が出る本。

 ウェブ時代を生きる方法として、著者は一つの分野のスペシャリストになる「高い山に登る」方法と、スペシャリストは高すぎる山なので、他人とは違った自分自身の総合力を生かしジェネラリストになる「けものみちを行く」方法の二つを示している。

 その二つの方法に共通するのは、徹底的に「好きを貫く」という生き方である。

 インターネットの出現により知が拡散され、「学習の高速道路」というものができあがりつつある。それにより、インターネットに接続するすべてのユーザーに対して平等に「好きを貫く」機会が与えられたのである。

 この本を読んでいたら斎藤学著の「『自分のために生きていける』ということ」という本を思い出した。

「自分のために生きていける」−寂しくて、退屈な人たちへ
著者: 斎藤学
ページ数: 254ページ
出版社: 大和書房
発売日: 2004年09月

昔は、生物学的に生き残ること自体が大変で、よけいなことを考えているヒマがなかったかわりに、生きているだけで「ありがたい」と喜びを感じられました。今は、みんながそうそう簡単には死ななくなったかわりに、「生きる意味を見出す」という別の苦悩を背負ってしまったのです。

 人類の一部は、生きていくのには困らなくなって、生きる意味を見出すという新たなフェーズに入った。その結果、あえぎながらようやく人類が見つけたのは「好きを貫く」という生き方なのだろう。

 この本で人類は「新しい生き方」というものを知ったといっても過言ではないのではないだろうか。