書評: 夏目友人帳

 いずれご紹介しようと思っている、この機会に紹介します、マンガ「夏目友人帳」がテレビ東京系でアニメ化されるようです。書評の数には入れませんけれど、一応タイトルには書評と入れておきました。書評がたまっているのに先にこちらを更新してしまいました。

夏目友人帳

 そろそろ新刊が出るかなぁ?と思って先ほど検索したら、5巻が発売されていました。それでアニメ化を知ったというわけです。これはちょっと見てみたい気もするし、世界観が崩れないかどうか心配でみたくない気もするし微妙なところです。

夏目友人帳 第5巻
著者: 緑川ゆき
出版社: 白泉社
発売日: 2008年3月5日

 あらすじを紹介します。かったるいのでWikipediaからの文章を改変します。

 主人公は普通の人には見えない妖怪が見えてしまうという夏目貴志。見えてしまうがゆえに、今まで他の人とはなかなかなじめずにいる。

 そんな中、祖母の遺品である「友人帳」というものの存在に気づく。しかしその「友人帳」は祖母・レイコが負かし、名を奪った妖怪の名が書いてある契約書だった。名を書かれた妖怪たちは命を握られ従わなければならなくなってしまうので、妖怪たちから名を返して欲しいとせがまれたり、おそわれたりする。

 ふとしたきっかけで用心棒???となった妖怪ニャンコ先生とともに妖怪たちに名を返す日々を描く。ありきたりなあらすじはこんなところでしょうか。

 この夏目少年、なかなかまっすぐで、妖怪であっても人と同じように接しようとします。たとえば第1巻の4話で、逢いたい人がいるのに妖怪であるために「逢えない」(見えない)燕のために、一晩だけ人間の姿になれる浴衣を苦労して獲得しようとしたり。

 妖怪のために苦労して浴衣を取ろうとする理由を聞かれて、夏目は

情が移ったからさ
友人の為に動いて何が悪い

と答えます。この話は今まで読んできた全話の中で一番好きですね。

 まあ、そんなまっすぐな話が満載のマンガですね。自分が一番読みたい心理描写もしっかりと描かれているしということでかなりオススメです。願わくば人の顔がもう少しうまいといいのですが、でもまあ自分は絵が描けないので。

夏目友人帳 第1巻
著者: 緑川ゆき
出版社: 白泉社
発売日: 2005年10月5日
夏目友人帳 第2巻
著者: 緑川ゆき
出版社: 白泉社
発売日: 2006年8月5日
夏目友人帳 第3巻
著者: 緑川ゆき
出版社: 白泉社
発売日: 2007年2月5日
夏目友人帳 第4巻
著者: 緑川ゆき
出版社: 白泉社
発売日: 2007年8月4日

 それにしても白泉社のマンガの帯は本当に良くできていますね。蔵書フィルムコートサービスにもう1回だそうと思って準備しているところなのですが、帯はどうやら装着されて戻ってくるのではなくて、半分に折られて戻ってくきます。そのため、いるものといらないものでわけていたんですが、思わず買いたくなってしまいそうな帯とこれならつけなくてもいいじゃないという帯の差が歴然としているなぁと思いました。まあ、理工学書は帯をみて買うものではありませんが・・・。