とあるスーパーコンピュータで(適当に想像してください、SUSE Linuxで動いているそうです)、分子描画ソフトのPyMOLをコンパイルして使えるようにしてみました。やるべきことはそんなにないのですが、色々と詰まってしまってようやくできました。
流れとしてはこんな感じ。
1. subversionのインストール
2. python 2.5のインストール
3. Mesaのインストール
4. PyMOLのインストール
1. subversionのインストール
古いバージョンならばソースコードがtar.gzになっているものsourceforgeから落とせますが、最新の物はsubversionでないと落とせないようです。 1 subversionは色々と便利なので、インストールしました。
依存関係がいくつかあって、neonのバージョンは0.25.4じゃないとダメみたいです。そして、neonがないとhttpsからのダウンロードができませんでした。
2. python 2.5のインストール
これはそのまま
./configure --prefix=/home/ユーザー名/local make make install
だけ。
3. Mesaのインストール
PyMOLはGLUTというOpenGL(3D描画のためのAPI)のフロントエンドライブラリ?を利用しているので、それが使えないとまずいです。
ということで、ここでGLUTをダウンロードして適当にコンパイルしてみるものの、後のPyMOLのコンパイルでちっともうまくいきません。PyMOLの./configureのオプションを見てみると、–enable-mesaなんて言うのがありますので、じゃあMesaをインストールしてみようと思ってみました。
MesaLib-7.0.3.tar.gzとMesaGLUT-7.0.3をダウンロードして、make
tar zxvf MesaLib-7.0.3.tar.gz tar zxvf MesaGLUT-7.0.3 cd Mesa-7.0.3 make linux-x86-64
makeの後のオプションはただ単にmakeとだけやれば出てきます。適当な物を選択します。
これで、Mesa-7.0.3/lib64(もしくはlib)に
- libGL.so
- libGL.so.1.5.070003
- libGLU.so.1
- libGLw.so
- libGLw.so.1.0.0
- libOSMesa.so.6
- libglut.so
- libglut.so.3.7.1
- libGL.so.1
- libGLU.so
- libGLU.so.1.3.070003
- libGLw.so.1
- libOSMesa.so
- libOSMesa.so.6.5.3
- libglut.so.3
というファイルができたので、/home/ユーザー名/local/libにコピーしました。
4. PyMOLのインストール
svn co https://pymol.svn.sourceforge.net/svnroot/pymol/trunk/pymol pymol cd pymol python setup.py build python setup.py install python setup2.py install
起動してみたところ、16CPUを認識してるよと言っています。
それにしても、意気揚々とインストールしたのに描画がとんでもなく遅いです。どうもX Window Systemが遅そう。
- 落とせるのはフリーバージョンのVersion 0.99だが、問題はないと思う [↩]