友人に好きな漫画は何?って聞いてみたところ、「オトナになる方法」という漫画が返ってきた。
なかなか書店にないのでネットで購入し、昨日今日で4巻から最後の8巻まで読み切った。
主人公は小学生の池山真吾と高校生の加藤久美子の歳の差7歳カップル。まあ、よく書かれることだけれど、これは普通はあり得ない!と思ってしまう。でもね、読んでいるとアリかなと思っちゃう。
そして、本当に登場人物がみんなそれぞれにまっすぐ。言葉も態度も。でもだからこそ、いろいろとぶつかる。
相手を傷つけまいとして、取った行動が誤解を生み、ぶつかり、でも最後にはお互いがお互いを想い合っていたんだってことに気がつく。設定とは違って、内容はすごいリアリティーだなと思ってしまった。小学生や中学生がこんなに考えるのか?と疑問に思うことはなきにしもあらずだけれど、それでも他人事とは思えない、身につまされる想いになる。
最初はぱっとしない印象だったけれど、真吾が中学に入学する4巻を超えたところぐらいから俄然内容が良くなったような気がした。巻を負うごとに、心に残ったときにつける付箋がどんどんと増えていく。
あとは描写スタイルが、フルーツバスケットっぽく(これしか知らないからこう書くのだけれど)なっていったような気がした。モノローグに大切な言葉が入ってくるという感じ。これが好きなのだけれど。
恋愛だけではなくて、人間関係に必要なこと、全部入っているのではないかと思えた。だからオトナになる方法なんだろう。もう5年ぐらい早く読めば傷つけてしまう人を減らすことができたかもしれない。
きっと何度も読み返すことになると思う。