Monthly Archives: February 2009

大切にすることと、決断すること、リスクを取ること

以前、こんなことを書きましたが、ここで書いた1秒1秒を大切にするということについて、こちらを読んでいたら全く気づいていないこと or 忘れていることがあったことに気がつきました。

渡米して最初に思ったこと(1) – 自由の本質、、、at your own risk (人のせいにしない) – ニューロサイエンスとマーケティングの間 – Being between Neuroscience and Marketing」より引用

何を引き受けたら自由を持てるかというと、僕は(自分が何かを決めているときに)決断をしているという認識、決断をする勇気、決断をしたことを引き受ける責任感だと思う。

引用元: 渡米して最初に思ったこと(1) – 自由の本質、、、at your own risk (人のせいにしない) – ニューロサイエンスとマーケティングの間 – Being between Neuroscience and Marketing

自分には全くこんな認識がありませんでした。

1秒1秒を大切にするというのは、この1秒を何に使うのかを真剣に決断するということであって、何かを捨てなければいけません。
何を大切にするか、そして何かを捨てているかという感覚を常に磨くこと。
I don’t know what I want.という状態ではどのように使うかを決めることは不可能です。

あまりにも今までの自分はそういう選択ということに無頓着すぎ、さらにそのようなメタな視点は持っていませんでした。
どのような進路を進むかというような、明らかに誰がみても選択だということが選択の本質ではなく、ただの一部分に過ぎないということ、もっと重要なのは、「本当は何を望んでいるのか」ということを感じて、その上でこの一瞬をどう使うのかということが選択。
資生堂のコーポレートメッセージに、「一瞬も 一生も 美しく」というものがありますが、「一瞬も 一生も 選択だ」というです。

また、その決断には当然リスクを取ることが必要であって、そのリスクを含めて真剣に考えるということ、それが本来の自由であるという視点は全く欠如していたものです。
書いていて、ここら辺はまだ何とも言えないところなので、もっと自分がどのように咀嚼するのか?を待たないといけないかなと思います。

FreeBSDによるファイルサーバの作成 1

TimeMachine & ファイルサーバの元にするコンピュータを購入しました。
以前から自作をしようかなとは思っていたのですが、どうしてもケースが気に入るものがなく、ML-115 G5も結局どうにもデザインが受け容れられないということでキャンセルしました。
代わりに、お値段は数倍してしまうもののマウスコンピュータのLUV MACHINESにしました。

これを選んだ理由は2つあります。
一つ目は上に書いたとおりデザインがこれなら良いかなと思ったところ。
ML-115 G5に比べてだいぶんシンプルで(個人的に)ステキです。
二つ目は、この記事に書かれているように、mATX M/BとATX電源が使われていること。
これによりケースはそのままで、内部はどんどんアップグレードしていくということが可能になります。

CPUはAMDのものを。
松竹梅とある中で、M/BはGeForce 6100よりも省電力そうなAMD780Gを使用したかったので竹にしました。

  • CPU: Athlon 64 X2 5200+ (2.7 GHz)
  • Mem: 3 GB(キャンペーンで無料でこうなった)
  • HDD: 500 GB(HDDは別個購入する予定だったので、使わないHDDがあっても仕方がないと思った)

特にオプションは変更はしませんでした。

届いてみると、期待したとおりの質感で十分満足でした、起動してみると音も特に気になりません。
部屋のエアコンの方が遙かにうるさいです。
特にコンパイル等重たい処理をさせても変わらないので、そこそこ静かなマシンなのだと思います。

公式サイトには書かれていない実際に使用されていたパーツを書いてみると

  • M/B: A780GM-M
  • Memory: PQI
  • HDD: Seagate 7200.12

でした。1

まだファイルサーバーとしては道半ばで、ZFSというSUNの開発した新しいファイルシステムでRAIDZ2というソフトウェアRAIDを使用してRAIDを組みたいなと思っているところです。
そのためのHDDもないので購入しないといけません。

これから購入しないといけないのは

  • 省電力なCPUである、Athlon 64 X2 5050e(2.7 GHz → 2.6 GHzになるが65 W → 45 Wとだいぶ下がる)。
  • HDDケースのE4-MSもしくはE8-MS。
  • HDD × 4 or 8(ただし、E4/8-MSと一緒にセットで500 GBのHDDを購入するとセールのためずいぶん安く買えるよう)。
  • SATAカード(RAIDはZFSに任せるのでただのSATAカードで良いのだが、ほとんどない)。

というところでしょうか。
あとできれば、メモリも4 GBに変えたいところです。

ショックだったのは、昔のサーバに使用していて、サーバが故障してしまったので使用していなかったHDDが故障していたこと。
あんまり放置するのもいけないのかも知れませんね。

長くなりそうなので、いったんこれで仕舞いにします。

内部の写真を入れようと思って忘れていたので追記します。

  1. もちろん購入時期によって変わる可能性がありますが、私の場合ということで。 []

「iPodは何を変えたのか?」を読みました

iPodは何を変えたのか?
著者: Steven Levy
出版社: ソフトバンク クリエイティブ
ページ数: 368ページ
発売日: 2007年3月29日

この本はiPodが産まれたことで、世界の何が変わったのか?ということに焦点を当てた本である。
ただ、それだけではなくどのようにしてiPodが産み出されたのか?ということについても普段聞くことのできないSteve JobsやJonathan Iveなどの開発者自身が何を考えて作ったのか?ということも書かれている本である。

その前者、すなわち世界がどう変ったのか?ということに関してはだいぶん提灯ぎみ、誇張しているように見えるが、これは日本とアメリカの違いなのかもしれないので、なんとも言えない。
たぶん、それだけしかこの本に書かれていなかったなら、自分がこの本をいちおう最後まで読みとおすことはなかったと思う。

大事なのは後者の部分である。
Appleがどのようにして物作りをしているかということを改めて再確認できる。

それは、Appleが製品を出す際には、どれだけヴィジョンや哲学を第一にして作っているかということである。
この製品はどうあるべきか?ということが第一にあって、そこから細部が決められていく。
そのヴィジョンがあるからこそ、今まで常識的には考えられなかった物が産みだされていく。

その一つが本書でも触れられている電源ボタンの必要性。
普通に考えれば、電源ボタンを用意することは「当たり前」 だと思われるが、iPodはそれをなくし自動的に段階的にスリープしてくように設計されている。
このような考えは、ヴィジョンに照らし合わせて本当に必要か否かを考えなければできないし、これが彼らの考えるデザインそのものであるように見える。
ヴィジョンという曖昧模糊とした問題に対して、その問題の本質とは何か?と考え、それを解決する答えを導き出す、それがデザインになっている。
なんだか以前、フジテレビで「ニューデザインパラダイス」の冒頭で、谷原章介があるものが産まれた過程について話し「これがデザインです」と言っていたのを思いだす。

Steve Jobs自身もこのことについて本書で、こう語っている。

iPodは何を変えたのか?」より引用

果物だから、リンゴ。このシンプルさこそが究極の洗練なんだ。僕らがこの社名で表現したいのは、こういうことさ。人が最初に問題にぶち当ったときには、単純な方法で簡単に解決できるように見える。それは、まだ問題の複雑さを理解していないからだ。でも解決策が単純すぎたら、それはうまくいかない。そうしていったん問題の細部に足を踏み入れると、そこではたくさんの問題が複雑に入り組んでいることがわかってくる。込み入った問題のそれぞれに、手の込んだ解決策を考え出さなきゃならなくなるわけだ。たいていの人はこの段階で止まってしまう。確かにこういう方法でもその場しのぎはできるからね。でも、本当に優秀な人材はそこに留まらずに、問題の背後にある本質を見つけ出す。そして、美しくて簡潔明瞭で、しかも見事に機能する解決策を思いつくんだよ

Steven Levy 『iPodは何を変えたのか?』

そして、彼らはこの問題解決を、他の企業ではありえないほど狂信的におこなう。
「常に狂信的に拘り続け、問題を解き明かそうとすること」、それが世界で最も革新的でSexyな物を産み出す原動力になり他社が追いつけない理由にもなっているのだ。

「はじめの一歩を踏み出そう — 成功する人たちの起業術」を読みました

はじめの一歩を踏み出そう — 成功する人たちの起業術
著者: Michael E. Gerber
出版社: 世界文化社
発売日: 2003年5月

この本は、起業をするときに陥る罠を分析し、どのようにして経営していくべきかについて書かれた本である。
自分なりにそのポイントの中心となる部分を意訳してみると、「経営をサイエンスにする」ということではないかと思っている。

単なる「やり方」のみを書くのではなく、なぜそう考えるかという哲学の部分がしっかりと書かれているため、他の本とは一線を画す。

さて、最初に「経営をサイエンスにする」ということがこの本のポイントであると書いた。
なのでまず、サイエンスにするということがどういう意味か書かなければならない。

サイエンスにするとは、個々人の能力に依存することなく、こう経営すればこうなるという意味で一般化するというつもりで書いている。1
 そのためたぶん、厳密なサイエンス、科学というもので言葉を使ってはいないので、その点了承されたい(ぉぃ。

なぜサイエンスにする必要があるか?

では、なぜ経営をサイエンスにする必要があるのか?
これには少なくとも2つの理由がある。

1つめは、仕事が明確になること。

人は枠組みがないと行動しづらい。
自由に行動してくださいといわれて、なかなかその場でいきなりうまく行動できる人はいないだろう。
それに明確な行動の基準がないと、どう評価したらいいのかもわからない。

また、起業をしようとする人に目を向けてみると、そういう人には「起業家」、「マネージャー」、「職人」の3人の異なる人格が存在し、それらが争うことにより行動に一貫性がなくなるというのを、これにより防止するためということ。
それらの人格の特徴を知り、バランスよくそれらを発揮することで明確に意志決定が可能となる。
それらをうまく統合する方法というのが本書で書かれている方法であり、経営をサイエンスにするということである。

2つめは、事業とその起業家を切り離す必要があるということ。

これは起業家自身の問題だけではないのだが、企業が特定の人に依存するということになると、その人が病気になったり辞めてしまった場合など、持続可能性がめざましく低くなってしまうためである。 
このことは、逆にいえば誰にもできるようでなくてはならないということであるから、自ずと仕事が明確になりゴールが見えるようになる。 

そして起業家と事業を切り離すことで、起業家が事業以外にもやりたいことなど人生をもっと楽しむという方向に目を向けることが可能となる。

サイエンスにするためには何をしたらいいか?

サイエンスにするためには何をしたらいいか?ということは、先に挙げた1つめに大きく関わってくる。
すなわち仕事を明確にすることである。
それには、本書ではマニュアルを作成することが重要であると解いている。

マニュアルにすることで、やるべきことが明確になり、さらに批判が可能になる。
マニュアル化 = 機械化、非人間化のためというステレオタイプな理由ではなく、批判する題材にすることでさらなる飛躍を目指すというためにおこなう。

この一連の流れを、この本では「イノベーション」 → 効果の「数値化」 → マニュアル化 → イノベーション → ・・・と表している。
この本でいうイノベーションとは新しいことを実行することで、それは現状を批判することからしか生まれない。

また、このマニュアルというものは、末端の社員だけがやる訳ではない。
上位の人たちが行う仕事を明確にするためにも、このことをが必要であると本書では説いている。

能力を育てる足場としてのマニュアル

いずれこのマニュアル化について深く掘り下げるつもりではあるが、マニュアル化というものが考える足場になっているような気がする。
繰り返しになってしまうが、人間は自由にやりなさいといっても考える足場がないと、どうして良いかわからず考えるのではなく悩んでしまう。
悩んでいるというのは考えているようでいて、何も考えていない状況であって(つまりぼーっとしているのと変わらない)、ゆえにこうしたマニュアル化というのを考えないと生産性がとても落ちてしまうし、本当に数少ない少数のアーティスティックな才能だけに依存してしまうと考えられる。

マニュアル化を行いそれを繰り返すことで無意識化することが出来るというこの仕組みは、以前「愛に生きる — 才能は生まれつきではない」で紹介したような手法であり、単に仕事だけではなく、様々な能力を育てる足場となるように思えた。

この本は、 このように単に起業の仕方だけではなく、人生哲学や能力などを発展させるためのヒントを与えてくれるという意味でも、とてもよく書かれていると感じた。

  1. ただ実は未だにこの部分がしっくり来ないで使っているので、公開するのに時間がかかってしまった。 []

レセプトオンライン請求でPPPoEマルチセッションのセッション数制限にはまる

以前、レセプトオンライン請求の準備 0などと題して、レセプトオンライン化をする際の手順について記そうと思いましたが、如何せん面倒になって放置していました。

その後、無事に請求キットなどが届き、設定をしてつなげようとしました。
が、なかなか繋がらない。

接続にはフレッツ光を使ったIP-VPNというものを使用しています。
終端装置にはPR-200NEを使っていて、そのルーター機能は使用せず、別の無線ブロードバンドルーターをつなげ普段のインターネットに利用しています。1
請求の際にはPR-200NEに直接、請求用PCをLANケーブルでつなげ、Windows XPのPPPoE接続機能2を使用してつなげます。

しかしながら、PPPoEで接続するのがなかなかうまく行かず、確認試験や昨日行った請求の際にはPR200NEのPPPoEブリッジをオン・オフを繰り返しているうちにいつか接続できるという場当たり的な方法でやっていました。

今日、もう一度接続する必要が出てきて、その時は他の方がやったのですが、どうもうまく行かないらしい。
また明日自分がやってみるからということでその場の話は終わりにしたのですが、少し考えてみるとフレッツ光のマルチセッション数の制限に引っかかっていたのではないかという気がしてきました。

フレッツ光にはマルチセッションという一度に複数の接続先に接続できるという機能がありますが、これは普通のフレッツ光では2に制限されています。(フレッツセッションプラスというもので300円/接続で増やせるようです)
そして2セッション使っていないように見えて、通常のISPに接続する以外にフレッツ・スクエアとかいうのに(http://www.flets/で接続できるあれです)接続するのに2セッション使っていた訳です。
そうなると、PPPoEブリッジのオンオフで問題が解決されるということも理解できます。 
オフの時は、PPPoEブリッジをしなくなるということですので、無線ブロードバンドルーターからの接続がなくなり、2つのセッションが空きます。
ということで、ブロードバンドルーターの方のフレッツ・スクエアへの同時接続をオフにすれば解決するはずです。 

と、ここまでは考えたことで明日試してみないとわからないですが、これが答えのような気がしています。
フレッツ光のマルチセッション数の制限が3だと勘違いしていたとはいえ、それにしても何でこんなに気がつくのに時間がかかったのだろうか。

追記:うまく行きました。

  1. 実のところはオンライン請求用の設定をする以前は、PR-200NEの持つルーター機能を使用し、無線ブロードバンドルーターはハブとして使っていましたが、セキュリティガイドラインとかいうもののために変更しました。 []
  2. そういえば以前予想していたPPPoE接続というのは当たりでした。 []

1月の目標のレビューと2月の目標

なかなか原稿というものは進まないものですね。
とある本のレビューを書いているのですが、色々(書くための)実験をしたり 、内容の精査を行っていてなかなかアップロードすることができない状況です。

早くも2月になってしまい、しかも数日経ってしまいました。
cocoa*life – 2009年の目標と気持ちが落ちたときに思い出すこと」で1月の目標を書きましたが、レビューをし、2月の目標を掲げたいと思います。

1月の目標

1月の目標というのは次のようなものでした。

  • 英文解釈教室」を毎週、1章ずつ終わらす。
  • 基本英文700選」を毎日100個ずつ音読する。(例: 月曜日 → 1 ~ 100、火曜日 → 101 ~ 200・・・)

 1つめの「英文解釈教室」は実に順調に進んでいます。
毎週1章というのは4ページ/日ぐらいなのですが(そうすると1章5日で終わる)、 そのペースがちょうど良いようです。
以前は英文を書いて訳していたのですが、それだと時間がかかるので、今は日本語訳だけをノートに記しています。
この本についてはまたいつか取り上げるつもりです。
今週は5章の「倒置形」をやっています。
ただ最近微妙にだれ気味な気がするので、要注意です。

2つめの「基本英文700選」の方は、 達成率50%というところでしょうか?
寝る前にやろうとしているのがまずく、やらずに寝てしまうことがしばしばです。

音読というのはなかなか人前でできるものではないので、それをなんとか良い方法というのはないだろうか?と考えていますが、結局家でやるしかないのかなと思います。
家でやるとどうしてもだれてしまうので、何とかしたいところです。 
小学校の時、一つの本を1日に何回も音読していた自分はどこへ行ってしまったのでしょうか?
あの頃も確かにめんどくさいと思いつつ、何度もできていた自分がすごいです。 

2月の目標

2月の目標というのもとりあえずできる範囲でと考えて、1月の目標と余り変わったことはしていません。

  • 英文解釈教室」を毎週、1章ずつ終わらす。
  • 基本英文700選」を毎日100個ずつ音読する。(例: 月曜日 → 1 ~ 100、火曜日 → 101 ~ 200・・・)
  • ○○を80%完成させる。

最後の○○については今のところお話ができません。
時期が来たらおはなしできるようになれば、ならねばと考えているところです。

2月は始まったばかりなので、目標の数が少なすぎるので、他にも付け加えたいところです。