Monthly Archives: November 2007

対岸の彼女

対岸の彼女 (文庫本)
著者: 角田光代
ページ数: 288ページ
出版社: 文藝春秋
発売日: 2004年11月9日

ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね

 本棚に数ヶ月ほっぽりっぱなしになっていた。読み始めたら、最後まで読み切ってしまった。

 自分の居場所は?自分の居場所ってどう作るの?

 そんな疑問に対して愚直にあがき続けた登場人物たちの過程を、ただ淡々と丁寧に描き続けたのがこの小説なのではないか?

 きっと人間にはそんな居場所(生き甲斐)が必要なのだろう。

 居場所は友達の間でもいいし、仕事の中にでもいい。見つける過程には、いろいろと傷つくこともあるだろうし、いろいろと大切なことにも気づいていくだろう。

 そのあがきを、心理描写を、丁寧に描いたからこそ、そこにリアリティが生まれ、共感を覚え、考えさせられるのではないか。

 タイトルは彼女たちではなく、彼女になっている。ふとその意味を自分なりに空想してみると、誰にでも当てはまることだからではないだろうか?彼女はほかの誰でもない我々なのであろう。

 だからこそ、この小説は我々自身があがいているということを 1 、まざまざと、まるで鏡のように映し出す。

 これは小説と見せかけた哲学書だと思う。

  1. と決めつけてはダメ(笑)??? []

金儲けを捨てる

マーケティング的な発想で始めないほうが良い。 情熱と使命感のあるビジネスを見つけよう!

 まず、金儲けから始めてはいけないというのが実感ですね。それだけでは、自分も飽きちゃいますし、会社という組織を持続させるのも難しいでしょう。ビジネスって、お客様、社員、関係事業社、みんな一見金儲け、バリューの交換でつながっているように見えるのですが、やはりそこは人間が携わるものですから、最後はミッションや使命感というものでつながっているべきだと思います。ですから、これが儲かるとか、ニーズがあるとか、これを顧客は求めているとか、マーケティング的な発想だけでビジネスを始めてしまうと、たぶんすぐにつまらなくなってしまうでしょうし、続けられないのではないでしょうか。

 金儲けの概念をいったん捨てて、粛々とビジョンを実現していく。これを読んでいて、Appleを思い出しました。Appleはお金儲けをしようとしている匂いがしない。ただ、粛々と自分たちがほしいと思うものを、コンピュータはこうあるべきだというビジョンを実現しようとしているように見えます。Googleも同じ。ただ粛々と世界にある情報を全部整理したいというビジョンを掲げて突っ走っている。

 以前、親友と話していて、やっぱりお金は欲しいけれども、それ以上にやりがいの方がずっとほしいよねという話になりました。もし会社をやるときに、社長自体はお金が儲ければいいのかもしれないけれど、やはりやりがいをどう提供するか?ということを考えないと社員はどんどん去っていくような気がします。と、そんなことやったことがない人が言っても偉そうに聞こえるだけでしょうが・・・。

(追記)そういえば、Googleの中の人も同じことを言っていたと、tumblrをぱらぱら見ていたら思い出しました。

「これはどうやったら金儲けにつながるか」と考え始めた途端、本来あるべきサービスから微妙にずれ始めるんですよ。ひたすら自分の友達、家族、コミュニティに喜んでもらえるようなベストのサービスを作り上げ、磨き上げることを保証するには、「これに課金していく」類のことを考え始めたら、いきなりおかしくなるんです。

Firefox 3 Beta 1

 Firefox 3のBeta 1が出ました。入れてみたところ、ちゃんとCocoaな感じになって、要はMacっぽくなったのが非常に気に入りました。

 今までのレンダリングはSafariと比べると汚くて、いくら高機能でもSafariの方読みやすいので、ずっとSafariを使っていました。これでようやくFirefoxも選択肢に入ったかな?というところです。あとは以前Firefoxを使っていたときしょっちゅう無反応状態になっていたので、それがないかどうかを確かめようかな。

 ちなみにCocoaに対応したのでテキストボックスの入力でEmacsキーバインドが使えます。それもすばらしい。

 ダウンロードはこちらからどうぞ。

ダウンロード

Leopardのファイル共有の設定がわからない

Tigerの時はファイル共有を行うときは、システム環境設定でWindowsファイル共有という項目をいじればSambaの設定が勝手にされて良かったのですが、Leopardではファイル共有という項目にFTPやらそのSambaの設定やらが一緒になりました。

しかしながら、よくわからない。オプション画面のSMBを利用してという項目だけにチェックをつけると全く共有されず、そのしたのアカウント名のところの自分のアカウント名もチェックするとHDD全体が共有されてしまうという・・・。

自分がやりたいのは、ただ単にSambaでホームディレクトリだけを共有したいということなのですが・・・。

では一番上の画面で共有フォルダにHDDのほかの部分を追加してパーミッションを消せばいいのかと思いきやそれをやってみると、なんとシステム全体のパーミッションで(当たり前なのか?)HDD全体にアクセスできなくなるという始末。

これにはあわてて、LeopardのインストールCDを入れてC長押しで起動、ディスクユーティリティでアクセス権の修復などをして事なきを得ました。

なんだかなー。Leopardではそのほかの部分も含めてネットワーク系の設定が非常にわかりにくくなった気がします。

[追記]

コメントにあるとおり、alksさんに対処法を教えていただきました。
/etc/smb.confの最後に以下の2行を追加します。

[homes]
com.apple: show admin all volumes = no

紀伊國屋書店のハイブリッドWebが使い物にならなくなった

 結構ぎりぎり絶版本を購入する場合が多いです。

 そんなときはいろいろとオンライン書店をかけずり回って購入します。

 利用したものの中の一つに紀伊国屋書店のBookWebがありました。このサービスはちょっと複雑でして、新宿本店と南店に在庫があるものはBookWebで注文ができ、そのほかの地方の支店にあるものはそこからシームレスにつながっていたハイブリッドWebから注文ができました。

 このハイブリッドWebはなかなか捨てられないもので、BookWebでログインして利用するといくつかの店舗ではクレジットカードが使用できるという仕組みになっていたので、たびたび利用させてもらっていました。

 しかしながら、最近紀伊國屋書店はBookWebを改造したようでBookWebからハイブリッドWebの注文ができなくなってしまいました。しかも、ログイン情報は使えずにクレジットカードも利用できないため、代金引換のみ。

 今までは5,000円以上であれば、送料だけであったのにさらに代金引換の手数料まで。いや、手数料は重要ではありません。代金引換ということの面倒さです。

 まさに先日話題になった、新生銀行のオンラインバンキングが使いにくいという話題を思い出しました。

ひとつだけハッキリ言えるのは、ユーザビリティ(=ユーザ満足)を軽視する企業は、製造業であれ、銀行であれ、小売りであれ、サービス業であれ、必ず最後には「緩慢な死を迎える」ということです。そして、「使い勝手」に関するユーザの声というのは、作る側でも上司を説得するのが難しいように、ユーザから企業に伝わりにくいものなのです。

 BookWebは既存の顧客が混同するといっていましたが、ただ安直にサービスを削除するという方法でサービスを改悪をしてしまいました・・・。これは非常に残念といわざるを得ません。

VMware Fusionに移行?

 せっかくVMware FusionをBetaテスト時代に優待価格で購入してあったので、使ってみることにしました。Version 1.1になったことだし、Windowsは少なくとも1年に1度は入れ直さないと汚くなるような気がしていて、それにちょうどいいかなぁと思ったということもあります。

 やっぱりParallelsよりも軽い気がします。

 愛用のCommand + Spaceで日本語入力をするためのソフト、AppleKbWinが設定画面を出すと動作がおかしくなるような気がしますが、一度設定してしまえばまともに動いてくれ、Parallelsでは起きていたゆっくりと(しっかりと)キーを押さなければ反応しないという問題も出ないので、なかなかいいのではないかと思っています。

 と思ったら、ParallelsでいうCoherenceモードであるUnityモードだとAppleKbWinが効かなくなりますね・・・。これはどちら問題なんでしょうか。AppleKbWinはバージョンアップしないようなので、しばし静観かな。

 どちらもいいソフトなのでどんどん切磋琢磨してほしいと思います。ただ、どちらを使うか決めないとアクティベーションという非常にやっかいな問題がありますね・・・。Adobeのソフトのように一度解除ができるといいのですが・・・。

さすがMactopiaですね

 なぜだか知りませんが、あの林信行氏の目にこのサイトがとまったようで、MactopiaのApple’s Eyeで取り上げていただきました。そのおかげでいつもの数十倍ものアクセスになっているっぽいです。

 といいつつも、読んでいただけるとわかるとおり、自分は大してまともなエントリなんぞ書いておりませんので、来ていただいた方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 ただ、日頃楽しみに読ませていただいているApple’s Eyeでしたのでささやかながら恩返しがしたいということで、載せていただくことを二つ返事で承諾いたしました。

 私自身、若干不具合はあるにせよLeopardは今まで使ってきたWindowsやLinux(といってもLinuxは大してさわっていませんが)を含めコンシューマ用OSの中でもっともすばらしいものだと思っています。ぜひまだ使っていない方、Windowsな方は、試すといっても簡単じゃありませんが、店頭などでさわっていただいてこの快適さを実感していただけたらいいかなぁと思います。

 LeopardがWWDCで発表されたときから、一番注目していたのはマルチコア最適化であり、それだけでなくOS内部のレスポンスの改善でした。Windowsから乗り換えて一番の不満点はそこだったので、今回のLeopardで自分のもくろみ通りそこが改善されていたことが本当にうれしかったです。

 最近はtumblrにはまっておりますので、自分の言いたいことは間接的にtumblrに引用させていただいています。ですが、、、そろそろまともにblogも更新しようかな?

tumblr: milkcocoa.tumblr.com

 先ほどからWireless Mighty Mouseのボールの掃除をしているのですが、なかなか終わりません。だいぶましになったんですが。両面テープでやるといいようですよ。

Appleマイティマウスを分解しないで掃除する。

Leopardでうまく動かなかったソフトたち

 自分の環境でLeopardに移行したらうまく動いてくれていないソフトたちを書きます(もしかしたらまだ追記するかも)。

  • delimport(メタデータファイルは作成されているようだが、spotlightに表示されない) → バージョン0.3で対応しました
  • LaTeXit(起動するとなぜかbashが暴走)→ 1.14.3は使用可能です
  • Papers 1.1 → Version 1.5でLeopardに対応しました
  • Amnesty SinglesでスタンドアロンアプリケーションにしたDeep Sleep widget
  • DivX Player 2.0(先日Leopard対応版が出ましたが、まだきちんと動いていないような気がします再起動したらちゃんと使えるようになったっぽいです。ちゃんと再起動ぐらいしろよ!自分)

 あと、MacPortsにコンパイルできないものが結構あるというぐらいでしょうか。

twitter再開しました

 ようやくtwitterの使い方がわかりました。別に今やっていることを書かんでもいいわけで、今考えていることを書きたいと思います。ちょっと考えたこと。blogにするまでもないけれども、自分の心がびんびん響いて大切だと思ったことを書いていけばいい。そう考えたら、すごく楽しそうに思えてきました。

milkcocoa at twitter

アスリート的に

 アスリート的に学びを行うにはどうしたらいいのでしょうか?

 アスリート的というのをまだまともに言葉にできないのだけれど、結構単純な動作(内容が単純かどうかはまた別)をただひたすら続けるということです。

 どうやったらそこから自分が楽しいと思えるポイントを見つけ出してこられるのでしょうか?