Monthly Archives: November 2008

ものが壊れるときは重なる!?

先日、Ultimate EarsのTriple.fi 10 Proのコードが断線した話を書きましたが、今度はWireless Mighty Mouseとルーターが故障したのかもしれません。

Wireless Mighty Mouseの方は今まで追従していた机の上でまともにつかえなくなりました。電池がないのかな?と思って新しい電池を入れてみたものの状況は変わらず。

ルーターはNECのWR7800Hというものを使っているのですが、1週間前ぐらいから突然、 NAT TX-ERROR List Create Errorというエラーを発し始めて(NECのルーターでは有名なNATあふれというやつ)30分おきぐらいにインターネットへの接続が切れるので、使い物になりません。
試しにNATタイマーを30秒に設定してみたものの、状況は変わらず。

とりわけお金があるのではないのに、こう断続的にものに壊れられると、新しいものが買えません。
困ったものです。

「リファクタリング — プログラムの体質改善テクニック」を読みました。

ずっと積ん読状態だった、Martin Fowlerの「リファクタリング — プログラムの体質改善テクニック」を読みました。

リファクタリング ― プログラムの体質改善テクニック
著者: Martin Fowler
ページ数: 423ページ
出版社: ピアソンエデュケーション
発売日: 2000年5月

久しぶりの技術書だったんですが、感動してしまいました。

あまりにも今までの自分がコードの不吉な匂いによってやる気をそがれていたかということがわかったから。

リファクタリングというのは、プログラムの外部的振る舞いを変えずに(ここがポイント)プログラム内部を改善していくこと。
これがなんの役に立つかというと、プログラムの見通しをよくすることで、バグを減らし機能を追加しやすくなるのです。

プログラミングをしていると、しょっちゅう機能を追加したいのに直線的にできなくていやだなぁとか、一つの関数が長すぎて何をやっているかわからないとか、一時変数が多すぎてプログラムが汚く見えるとか、そういうことにしょっちゅう会うと思います(コードの不吉な匂い)。

Joel SpolskyはJoel on Softwareで次のようなことを書いています。

プログラマがいつでも既存のコードを捨てて最初からやり直したいと思うのには、ちょっとした理由がある。その理由というのは、古いコードがクズだと思っているからだ。そしてここに興味深い観察事実がある。彼らはたぶん間違っている。彼らが古いコードをクズだと思うのは、プログラミングの基本法則のためだ。

プログラムというのは書くのより読むほうが難しい。

Joel Spolsky 『Joel on Software』

Joel on Software
著者: Joel Spolsky
ページ数: 387ページ
出版社: オーム社
発売日: 2005年12月

でも、そういう時にまずはリファクタリングをしてプログラムをきれいにすることで、そういったいやな感じから開放されるのです。

上にも書きましたが、今まで書いてきたプログラムでいやになったのはだいたいそのような不吉な匂いにさいなまれて、にっちもさっちもいかないように思えたときでした(間違えてみっちもさっちもって覚えていた)。

この本はそういう場合にどうしたらいいの?ということを懇切丁寧に、たくさんの場合にわけて書いてくれています。
その一つ一つがプログラミングをしたことのある人なら、あるある!と共感する内容です。
そして、どのような場合に適用すればいいかだけではなくて、きちんと哲学が書かれている、こういう意図があってこうすべきだということがしっかり書かれているのが大事です。

そしてこの本のもう一つの重要な側面。
それは、こんな書き方もあるんだよ!という視点、発想を教えてくれること。
自分はこれに感動したのです。

いくつかの技術書を読んでいてもあまり他人様のコードを読んだことがない自分なので、発想が乏しいと感じていました。
それが少しこの本で補われたような気がして、とても嬉しい。

この本に書かれているリファクタリングのカタログを血肉にして、少しでもきれいなプログラムを書きたいところです。

実際にリファクタリングをやってみましたが(といってもテストケースを使っていないというえせリファクタリング)、非常に楽しい。

「わたしを離さないで」を読みました

感想をどう書いていいのかさっぱりわかりません。
まだ感想を書ける状況にあるのかどうかもわかりません。

わたしを離さないで
著者: カズオ・イシグロ
ページ数: 450ページ
出版社: 早川書房
発売日: 2008年8月

数年前に単行本が出たときに読んでみたいなと思っていましたが、たまたま文庫本になっていたのを知り衝動買いをしました。

わたし、ルーシー、 トミーの3人が全寮制施設、ヘールシャムで織りなすどこにでもありそうな、たわいもない日常。
たとえ子どもであっても、本当は思っていることの正反対のことを言い、時にはけんかもし、人間関係に悩む。
その心の動きがわたし視点で丁寧に描かれる。

でも、この小説はそれだけではない。
冒頭から読者を惑わせる奇妙な違和感。

わたしは「介護人」であり「提供者」の介護をする。
しかし冒頭ではそれしか、「提供者」とはいったい何なのかわからない。
それがどういうことなのか?というのは抑制された筆遣いでゆっくりと明らかにされていく。

こんな誰にでもかけるようなことを書いて(このブログのエントリのこと)、でもその先が続かない。

たぶん言葉が続かないのは、あまりにも「ありそうだから」ではないかと思う。
ありそうとかいたのは、この(今の時点で見ると)奇怪な設定ではなく、上に書いた思っていることとは人間関係に悩む(もちろんそれだけではない)というような人間心理のこと。

「なさそうなこと」であるのであれば、いくらでも説明的に書いたりすることができるのではないだろうか?
逆に「ありそうなこと」というのは、その人間の内面に肉薄するがゆえ、言葉にならない、言葉にしにくいのではないだろうか。

優れた物語というものは、フィクションであるのにもかかわらず、それがフィクションでないような、そういうような感覚をもたらすのだと思う。
この小説はフィクションであって、きわめて現実に肉薄している、だから苦しい、そんな風に思える。

読み終わった後、何とも言えない感情の余韻におそわれて、心にこびりつきそうな、そんな感じがした。

何度目だぁ

Ultimate Earsの Triple.fi 10 Proというのを購入したのを以前書いたと思いますが、もう断線しました。
わずか3ヶ月www。
cocoa*life » Ultimate Ears Triple.fi 10 PRO

この間バスに乗るときにイヤホンのコードを座席に引っかけてしまったから、それで切れてしまったのかもしれないけれど、本当にイヤホンはよく断線しますね!!!
MDR-E888LPしかり、Shure E4cしかr、ER-4Sしかり。。。
そういえば、ER-6iはどこいったか?

これのいいところは〜、ケーブルがすぐ自分で交換できること!と思って、早速スペアケーブルを買おうとネットを徘徊してみたものの、どこにも売っていない!!!

UE Spare Cable (Black)
メーカー: Ultimate Ears
発売日: 2007年10月15日

自分がAmazonを見たときは1ヶ月後となっていたので、とりあえず注文はしておきましたが、なんのためのスペアケーブルなのか。
これから1ヶ月以上?イヤホンなしの生活になるのでしょうか?

実はMobileMeはパッケージで購入した方が安い件について

AppleのクラウドサービスであるMobileMeはフリートライアルに申し込んで、そこからカード払いによって購入することができます。

一方でパッケージ版もあって、それを購入しても同様にアクティベートすることができるようです。

さて、タイトルにも書いてしまいましたが、パッケージ版は価格.COMを見てみると
価格.com – APPLE MobileMe MB824J/A 価格比較

8,000円ほどからあるようです。
ということは(送料とかを考えなければ)1,800円ほど安く購入できるということになります。

MobileMeといえば、こんなエントリがありました。
[1]iPhoneとAndroidが突きつける“国内産業空洞化”の最悪シナリオ:ITpro

総務省幹部が注目しているのがMobileMeというのはなかなか目が利くような気がします。

MobileMeが本当に使い物になったとき、それはiPhoneであるとかMacであるとか端末は関係がなくなり、真のユビキタスが実現する(まあ安定性を抜きにすれば実現している訳ですが)。
そのときに、今まで携帯電話会社(この名前は適切なのだろうか?)が縛り付けていたメールアドレスだけでなく、様々な個人情報がMobileMe側に吸い上げられてしまう。
そして携帯電話会社はその記事にもあるように完全に土管になる。

もはや(もうすでにですが)iPhoneをdocomoで使うか、ソフトバンクモバイルで使うかということの選択には意味がないということになる訳です。

モノローグと映画

何年か前に、自分はモノローグが大好きなんだということに気がついた。
とにかく心理描写がこってりしているのが好き。
フルーツバスケットのモノローグはものすごく好き。
登場人物の話す言葉と、その実際の心理との距離を丁寧に記していると思う。

以前、とある映画を見たときに期待しすぎたのか、なんなのか?すごく味気なく感じた。
それは今考えてみると、映像でモノローグを使うというのは大変に難しいからだろう。
映画でモノローグなんて使われたら、逆にしらけてしまう気がする。

ただ、一つ心配になるのは、モノローグを多用したものになれてしまうと、想像力がなくなってしまうのではないかということ。
たとえば、先の映画であればシーンから、心理を読み取れるかどうか?そういう感受性が自分の中に育つのだろうか?と。

マンガでは想像力が育たないという使い古された命題、それは本当だろうか。

次は8 GBだな

以前からMac OS Xはタスク切り替えが遅いように感じていましたが、最近、スワップが発生するととてつもなく遅くなるということを知りました(よく考えてみれば当たり前)。

そこで、アクティビティモニタを見てみたところ、スワップ使用領域が5 GBを超えていました。

今使っているMacBookは初代なので2 GBまでしかメモリを増設できませんので、2 GB + 5 GB = 7 GB程度必要という計算になります。

と言うことで、次はMacBookが8 GBのメモリを乗せられるようになったらにしようかなと考えています。
先日出た新しいMacBookは物理的には乗せられるようですが、Leopardが認識してくれないみたいなので、たぶんSnow Leopardまで待ちでしょう。
今度は本気で64-bitに対応して来るみたいだし。

ちなみに今4 GBのメモリは1枚$750ほどのようです。
MT16JSS51264HY-1G1

レセプトオンライン請求の準備 0

レセプトをオンラインで請求するための準備を始めました。

それがとてつもなくわかりにくい。

他のサイトを読んでいると、PPPoEで支払基金に接続して送信するだけのようなので(データの加工はレセコンでおこなう?)、実はMacでもいけるんではないかと思ってしまいますw。

今のところフレッツ光を使ったIP-VPNでやってみようかと思っています。
理由は回線費用の他には費用が必要ではなさそうだから(本当にそうかどうかはやってみないとわかりませんが)。

少しずつ更新していこうと思います。

「僕らのミライへ逆回転」を観ました

「僕らのミライへ逆回転」という映画を観ました。

舞台はVHSしか扱っていない小さなレンタルショップ。
ひょんなことから身体に磁気が帯びてしまったジェリーが店のテープの記録を全て消してしまいます。

困った店員のマイクとジェリーは、ビデオを借りに来たお客になんとリメイク版を作って渡してしまいます。
そのリメイク版(Sweded)は彼らが持っているカメラで作った即席版。
自分たちが出演者になり、はちゃめちゃなアイディアでゴーストバスターズやら、様々な映画のSweded版を作っていきます。

これがなんと思わぬことに大繁盛。
お客がわんさか押し寄せることになります。
が、、、ある日・・・。

どこのサイトでも語られていることですが、予算や機材がなくてもあっというようなアイディアによって物作りはなされる。
それをついつい忘れてしまう。予算がないから、機材がないから、はたまたアイディアがないから、etc。

折しも最近ちょいちょいナイトライダーを観ています。
2008年版と見比べても遙かにおもしろい。
オリジナルはまともなCGがない時代。
ターボブーストは実写でやるし、たまにミニチュアを作って撮影もしたりする(そしてそれに気がつくがw)。
でも、ドリームカーはかくあるべしみたいなヴィジョンを存分に感じることができる。
そこが違いなのか?

私は、この映画でみんなが映画を作る時、アイディアをみんなが出しながら目をきらきらさせていたのが忘れられない。
ああ、これが物作り、クリエイティビティーなんだよねと思い出した。

クリエイティビティは未来から逆になされる、すなわち、未来はかくあるべしということから逆回転的になされるとしたら、「僕らの未来へ逆回転」というタイトルも、もしかしたら乙なものなのかもしれない。