書評: 頭の回転をよくする読書術

頭の回転をよくする読書術
著者: 加藤周一
ページ数: 224ページ
出版社: 光文社
発売日: 1986年11月

 人力検索はてなで書かれていたので、買って読んでみた。

 この中で有益そう?なのは、そこで書かれているように1日1冊片付けるということだろうか。

外国語の本を読むのにも、一日一冊を片づけられる程度の速さがなければ、そもそも外国語の知識というものは使い物にならない、という演説をしました。どうすればそういうはやさで外国語の本を読むことができるか。教室で読むように、ていねいな読み方をしていたのでは、らちがあかないでしょう。翻訳のある小説を買ってきて、原書を右手におき、翻訳書を左手において、左の翻訳書を一ページ読んでから、右の原書の一ページを読む、字引きは使わない。わからないところはとばす——そういうやり方で一日一冊を読んで一年に及べば、おのずから翻訳なしに外国語の本を一日一冊片づける習慣がつく。おのずからその要領をつかむこともできるようになるだろうというのです。

 こういうそれなりに負荷のかかることをしないと、なかなか結果は見えてこないような気がしている。それにしても外国語の本を1日1冊というのは非常に精神的にも金銭的にも辛い。と甘えたことをいっているのがいけないのか。

 後は、うーん、だいたい知っていたというか考えていたことだったので、特にはという感じだった。精読しなければ難しい内容を知ることができないだろうし(寝かすことが非常に大事だと考える)、背景や前提を知らないと理解するのが非常に難しいとか。

 結局は最後に書いてある、「求めよ、さらば与えられん」ということなのかもしれない。

 悪い本ではないと思うが、これを読んで実践すると頭の回転がよくなるということはないと思われる。

 目標まで残り187冊。これをやってる理由?訓練ですよ。訓練。