Apple創業者であり、熱狂的な信者を生み出すカリスマでもあるスティーブジョブズの逸話と半生を、筆者の林信行氏の視点を交えながら紹介する。
のっけかからなんなのだけれども、この本の価値は単純にそうした逸話自体にあるようにも思えない。そういう逸話を知りたければ、「スティーブ・ジョブズ – 偶像復活」を読んだ方がいいかもしれない。彼の半生が非常に事細かに載っている。
この本には貴重な写真が載っていて、そういうことにも価値があるのだと思うのだけれども、たぶん胸を打つシンプルなキャッチコピーとその周囲に浮かぶ、いかに本質を見出すことにたけていたかということを示すということがこの本の価値なのだと思う。
改めて思ったのだけれども、日本にもそういうAppleのような物作りができないとは思えない。かつて偉大なSONY創業者、盛田昭夫という人がいたではないかと、この本で思い出した。
自分は改めて、彼のStanford大学の卒業式でのはなむけの言葉に戻らないといけないと思われる。
Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure – these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important.
Steve Jobs – ‘You’ve got to find what you love’
目標まで残り181冊。