どんどん退化する紀伊國屋BookWeb

9月に入ってから紀伊國屋書店のBookWebというサービスがリニューアルしたようです。

以前は店内在庫がいっぺんにわかる & そのまま購入できるという仕組みだったのが、4月ぐらいに退化して店内在庫がわかるだけになりました。
そして今回9月のリニューアルでついに、店内在庫がBookWebから見られるという仕組みは削除されました。

現時点でも、店頭在庫検索というところから検索はできますが、一つ一つの店舗ごとなのでいちいち手で検索しないといけません。
こんなの誰が使うのでしょうか?

リアル店舗のよいところは直接本を見に行けるところです。
そして、インターネットでわざわざ検索する場合「ホームレス中学生」などのベストセラーを探そうとは、ほとんどの場合思わないでしょう。
紀伊國屋書店のような巨大書店に期待することの一つは、普通の書店ではあまりないような本が置いてあるかもしれないということです。

そういう意味で紀伊國屋BookWebの最大の利点は普通ではなさそうな本の在庫を確認できること、さらにはAmazonなどではすでに購入できない本を地方の紀伊國屋書店からワンクリックで購入できることでした。

正直、普通に買える本ならわざわざBookWebを使いません。
そんなに早く届く訳でもないし、送料が5,000円買わないと無料にならないし。
普通ならAmazonを使います。

BookWebがAmazonと同じような、リアル書店の強みを殺すようなサイト作りをして、果たしてこの先やっていけるのでしょうか?
このサイトのデータを知っている訳ではないので、疑問を呈すること以上はできないのですが。

見栄えがよくなったり、買いやすくなったりすることはとてもいいことだと思いますが、今回の変更は残念でなりません。