「魔法遣いに大切なこと」を読みました

知り合いのサブカル好きの人がオススメしていた、「魔法遣いに大切なこと」という漫画を買って読みました。

魔法遣いに大切なこと 〜 夏のソラ 〜 (1)
著者: よしづきくみち
出版社: 角川グループパブリッシング
発売日: 2008年6月26日

 

魔法遣いに大切なこと 〜 夏のソラ 〜 (2)
著者: よしづきくみち
出版社: 角川グループパブリッシング
発売日: 2008年12月20日

国家資格の「魔法士」という資格が存在する、魔法遣いが存在する世界、それがこのお話の舞台です。
主人公はそんな魔法士になるために、北海道の美瑛(いつか行ってみたいですね)から東京に半年間研修を受けに来た、鈴木ソラ。
ただし、彼女には理由があってどうしてもこの半年で魔法士の資格を取得しなければなりません。

物語は、そんな東京での研修のお話。 

この研修でソラは「人の心に寄り添う魔法」というのを教わります。
それは単純に依頼に応えて魔法を遣うのではなく、その依頼者の心に寄り添う、心を受け止めること。
そのため、必要がなければ魔法は遣わないという選択肢もある。

なんだか人の心に寄り添うように話を聴く、心理療法の話を聞いているような気がしました。

残念だったのは、せっかく話がふくらませそうなのに読み切りっぽく2巻で終わってしまったこと。
一巻でその「人の心に寄り添う魔法」ということに気がついたのだから、もっともっと魔法士の資格を取ってからの孤軍奮闘が描けたのではないか?とおもってしまいます。1
どうしても半年以内に取得しなければならないというその理由があるために、(良い意味でも悪い意味でも)こうなったのかも知れませんが、どうしてももったいないと感じざるを得ません。 

よかったから、もったいない。
主人公のピュアさや話自体はとても惹かれたし、自分の時間というものがこうして1秒1秒短くなっているんだということを改めて身につまされ、心のおくがぐるぐるしました。

どうしたらその1秒1秒短くなっていくんだということをありありと実感できるのか?それがまだ今の自分にはわからない。
どうしたら、どうしたらそれが心の底からわかるようになれるんだろう?

読んでよかったとおもいました。

  1. 漫画を書いてことがないのに上から目線ですが・・・ []