「翼を持つ者」を読みました

 読んだのは少し前だったのですが、ようやくアップすることにします。

 先日は「幻影夢想」を読みましたが、今度は「翼を持つ者」を読みました。

あらすじ

 そうそう、前回はあらすじを書くのを忘れました。かなり適当です。

物語は22世紀の終わり、地球は領土争いの戦争により荒廃してしまっていた。金持ちと軍隊だけが裕福な暮らしをしていた一方で、大多数の庶民は貧乏な暮らしを余儀なくされていたのである。

主人公、寿は孤児院で「名無し」として育てられたものの、その孤児院はなくなってしまい、仕方なく盗賊として生活をしていた。そんな中、寿の目の前にエリート軍人、擂文が現れる。盗賊を取り締まるはずの擂文は、寿の前向きで純真な心に惹かれ、恋に落ちる。

何でも願いが叶うという「翼」。寿と擂文の二人はそんな翼を探す旅に出るのである。

見せ方の違い

 旅の途中で様々な経験をすることで、寿はだんだんと成長していきます。いうまでもなく高屋奈月ワールドです。人を思いやる大切さ、前向きになれるような言葉、愛の大切さ。描き方は違えど、中身は嫌というほど同じです(笑)。でも、それでもいいんですね。
 
 個人的なおもしろさは、「フルーツバスケット」 > 「幻影夢想」 > 「翼を持つ者」でした。でも、よかったですよ。

人間は常に
自分より劣る相手を欲しがるよねぇ

そいつと比べたら
自分は倖せで優れてて
価値のある人間だと思いたくて

無理矢理にでも
劣る相手を作りたがる

なぜって自分こそが
価値の無い人間じゃないかと
考えるのが怖いから

 それが人間の弱さでもあるんだけれどね。ルサンチマン的思考は仕方ないと思いつつ、少しは減らしたいと思う自分。

関連リンク
「幻影夢想」を読みました
いつだって成長の種: フルーツバスケット