「君に届け」が素晴らしすぎる件

マンガがあればいーのだ。的、2006年マンガベスト20!+10!

 このエントリを見ていて、その中の「君に届け」に惹かれて買ってみました!!!

君に届け 1
作者: 椎名軽穂
出版社: 集英社
発売日: 2006年5月25日
君に届け 2
作者: 椎名軽穂
出版社: 集英社
発売日: 2006年9月25日
君に届け 3
作者: 椎名軽穂
出版社: 集英社
発売日: 2007年1月25日

 ヒロインの名前は黒沼 爽子、髪が長くて、貞子といわれる人物。霊感があるとか、3秒見つめられると不幸が訪れるとか根も葉もない噂をされてみんなから怖がられている存在。けれども、実は心はぴゅわほわいと(敢えてひらがな)で、感動やさん。健気で、がんばりやさん。すごく素敵です。

 そんな状況で、いつも彼女は孤立しているのですが、クラスメートの風早くんだけはそんな彼女にもまったく壁を作らず接してくれます。そんな、風早くんのおかげで少しずつ貞子に友達ができていき、貞子の中の心もほどかれていくという話。

 感想。もう、超いい!!!(笑)

 主人公貞子のピュアさに心が洗われます。自分もこんな風に物事に感動ができるようになりたい、ピュアになりたいと心から願ってしまいます。感動ができて、それを素直に感情表現できる人って少なくとも、ピュアにみえる、そんな感じがします。

 そして、風早くんのような壁を作らずに、しっかりと中身がみられるようなそんな人にもなりたい。第2巻のこの言葉が印象的でした。

・・・噂なんて どーだっていい
俺にとっては
俺がみてる
黒沼だけが
黒沼だ!!

 かっこいいですねー。ほんとかっこいい。

 なんか少女漫画ばっかり読んでいるというのは微妙に恥ずかしいんですが、自分は本当に繊細な心理描写が好きなんですよね。このマンガもすごくゆっくりと時間が流れていて、みんなの心理がとてもよく描かれてる。そこに感情移入しつつ、ピュアさに感動するみたいな(笑)。そんなのが一番好きです。

 自分もね、わかるんですよね、こういう風に壁を作らずに接してくれる人いると、どんなに嬉しいか。わかるから余計感情移入をしてしまいます。

 以前、人は逃げ込める存在があって初めて、強くなれるのかもしれないのエントリにも書いたような気がしますが、やっぱり私は存在を肯定されて、心の中が動き出すということが多分にあると思うのですよね。心がエネルギーに充ち満ちるというか。そこに感情移入もするのかもしれませんね。

 超おすすめ作です!

 

 ああ、フルーツバスケットも22巻発売されましたね。あとのこり1巻です。22巻ももう最高でした。また書こうと思います。とりあえず、一つ書いておくと、「それは とっても 無敵です」この言葉がすごく印象深くて。