書評: 思考の整理学

思考の整理学
著者: 外山滋比古
ページ数: 223ページ
出版社: 筑摩書房
発売日: 1986年4月

 「頭の回転をよくする読書術」に続いて、また同じような本を読んでしまった・・・orz。どうも数を稼ぎたくなると、簡単なのばかり読んでしまったいけない。といいつつも、実は読み始めたのはこちらの方が先。

 やっぱり自分と考えていることはそう差がいように思われて、たとえばある程度考えてから熟成させるのが大事とか(これはだいぶ前から読み途中のポアンカレの「科学と方法」などにも記されている)。ものごとを理解するのには実は経験というか、その生々しい感じを掴むことが大事とか、カードを使った学習法とか、漢籍の素読の意義とか、ほめることとか、とにかく書いてみて思考を整理することとか、まあそういうことが書いてある。

 こういうのを初めて読んだことがある人だったらいいのではないかと思われる。

 加藤周一は「頭の回転をよくする読書術」で読まないことについて書いた。必要のない本は読まない。そろそろ本を選ばないといけないと思う(もちろんほかの本もある)。似たような本ばかりを買っていても仕方がない。忘れた頃に再確認という意味で読むのはいいと思う。

 目標まで残り186冊。