Category Archives: Pharmaceutical sciences

自動分包機の仕組み

散剤の自動分包機の仕組みがちっともわからない。

円盤がついていて、円盤の上に均一に粉を捲くというところまではわかる。

問題はその後。円盤の一周の長さは一定で、かつ一包一包作るときに掻き出すへらの幅は変わったりはできない。そして、捲く日数、つまり何包作るかというのはそのとき次第。だとするとなぜ必要な量だけきちんと捲くことができるのだろうか?

考えられるものとしては円盤の全部を使わずに一部せき止めている。でも、そんな風には見えない(円盤全体を使っているかどうかはわからないのだけれども)。しかも、一度粉を円盤の上に捲き終わった後に、円盤を高速で回転させ、均等にならしているように見える。一部をせき止めるとしたら、そのときにせき止めたところの周辺の高さが高くなるのではないか?

この例では最初から42包と決めうちされてるし。30包とか、84包だったらどうするのよ?

書評: 熱力学で理解する化学反応のしくみ

熱力学で理解する化学反応のしくみ
著者: 平山令明
ページ数: 251ページ
出版社: 講談社
発売日: 2008年1月22日

 タイトルがそのものずばりなのだけれども、化学反応をギブスの自由エネルギーという目で見たらどうなるのか?ということを記した本。ギブスの自由エネルギーの入門書といった感じか?

 文章が鼻をつくということをのぞけば、内容は結構いいような気がしている。著者にとって、科学というものが特定の宗教やイデオロギーとは結びつかない客観的なものであるということをこの本を通していいたいもう一つのことなのだと思うのだけれど、そうたびたび繰り返されるとうんざりする。そんなことよりもただ単に現象を示して、これはこう解釈できるんだ、一見ほかの現象も同じ式で解釈できるんだということを淡々と示した方が心に訴えるのではないかと思われた。昨今はちゃんと書かないと読み取ってくれないという思いがあるのか、わざわざどうだすごいだろう!と示しているような感じなのだけれど、それが非常にねちっこくてうざったい。

 それは置いておいて、流れとしてはまずはエネルギー、エンタルピーの説明を行い、エントロピーを説明をする。そしてエンタルピー、エントロピーの差(若干違う)が、実際に反応に使えるエネルギーになるというギブスの自由エネルギーを導入する。そしてギブスの自由エネルギーを用いて様々な反応が起こることが可能なのかを説明する。ブルーバックスという本の性質上飛躍がみられるのは仕方がないとしても、様々な反応例を挙げて、同じようにギブスの自由エネルギーで解釈できるということを示してくれるのはとても有意義なように思える。
 
 昨今の科学がいかに熱力学の周りで回っているのかということを示してくれる本であろう。

 目標まで残り182冊。

ビオフェルミン投下

 食事中の方はごらんにならないようご注意ください。

風邪引いてますで書いたとおり、風邪を引いています。熱が出たあとは、腹痛どころが下痢が止まらない(笑)。これはひどい!という感じでした。明日には止まるか?と思えどいっこうに止まらない。3日間止まりません。

 大腸が頑張ってウィルスなり細菌なりを排出してくれようと頑張っているのだろうと思っています。だから、あまり張り切って止めるのも良くない。

 自分もようやく重い腰を上げて、新ビオフェルミンS錠(130 T)を買って援護射撃???として投下してみました 1 。正確な数はわかりませんが、50 〜 70 Tぐらいだと思います 2 。その心は、根拠は全くありませんが、最初に軍団を組んでいってもらったらどうなるかなぁと思っているということです。

  1. うちは整形がメインなのでほとんどでないので買うのが面倒だったため、市販の []
  2. 錠のことをT(Tabletの略?)と書く []

PyMOLで揺れる動画を作る

 PyMOLは美しい生体高分子描画ソフトです。

PyMOL Home Page

 スクリプトを書くことで様々な表現が可能になっています。3次元をより認識しやすいように、分子を回転させたり揺らしたりします。定番のゆらゆら揺れる動画を作るにはどうすればいいかを書きます。

 1秒間に60枚のフレームで20度揺らす(レイトレースを使う)。全部で2秒です。

PyMOL> mset 1 x60
PyMOL> util.mrock(1,30,20,1,1)
PyMOL> set ray_trace_frames, 1
PyMOL> set cache_frames, 1

 わたしはPNGで保存して、QuickTime 7 ProでH.264に変換しています。Mac版のMacPyMOLを使うと一応QuickTimeに保存できるみたいなのですが、わたしはうまくいかなかったのでとりあえずPNGに保存しています。

量子化学/量子力学始めました

 福井謙一氏の本に触発されて、今まで放っておいた量子化学を学ぼうと思って、以前は挫折した米沢 貞次郎らの「量子化学入門」を読み始めたものの、どうも天下りすぎて気持ちが悪い。最初のところがある程度わかっている状態であるならば、結構いけるのかもしれませんが・・・。

量子化学入門(上)
著者: 米沢貞次郎、永田親義、加藤博史、今村詮、諸熊圭治
ページ数: 378ページ
出版社: 化学同人
発売日: 1983年04月
量子化学入門(下)
著者: 米沢貞次郎、永田親義、加藤博史、今村詮、諸熊圭治
ページ数: 373ページ
出版社: 化学同人
発売日: 1983年10月

 薬学生はまともに数学や物理をやらないのがいけませんね。それがたたって、決定的に数式に慣れていない。それで個人的には最初に読む本ではないのかもと思って、そういえばと思いだし購入してあった、マッカリー・サイモンの「物理化学−分子論的アプローチ」を引っ張り出しました。

物理化学−分子論的アプローチ(上)
著者: Donald A. McQuarrie, John D. Simon
ページ数: 666ページ
出版社: 東京化学同人
発売日: 1999年12月
物理化学−分子論的アプローチ(下)
著者: Donald A. McQuarrie, John D. Simon
ページ数: 670ページ
出版社: 東京化学同人
発売日: 2000年02月

 これは量子化学から入っていって各論を説明するという珍しい形式の本ですが、結構丁寧に説明してあって、いい感じがしています。まだまだはじめしか読んでいませんが。はじめはこれからやっていこうかなぁと思っています。結構楽しみです。

 どうも、自分は学ぶときに同じ分野のいくつもの本を見比べて進めていくのが好きみたいです。

アンフェタミン/メタンフェタミン

PCR でノーベル賞とったマリス博士は、子供の頃に鼻づまりが酷くて、毎日アルコールで溶いたアンフェタミンを吸入しながら授業を受けたらしい。「素晴らしく集中できた。覚醒剤は頭を活性化する」なんてインタビューで答えてた *Tw*

 アンフェタミン 1 で爆笑しました。ほんとかいなって・・・。自分は犬のように数時間おきに眠くなる傾向があるので(過眠症かって思うんですけど)試してみたいですが、試すと前科一犯への道一直線なので試せませんね。

  1. アンフェタミンとメタンフェタミンは覚醒剤取締法で規制されている覚醒剤です。 []

エンシュア・リキッドは医療用医薬品であれど、処方せん医薬品ではありません

エンシュアリキッドは成分的にはテルミールやカロリーメイトに遠くないけれども、一応れっきとした医薬品。医師の処方箋がなければ入手困難、の筈。また、薬剤師のいる薬局でなければ取り扱うことは出来ない、と思っていた。

 法律も結構弱いので、厳密な回答ではないでしょうが・・・、とりあえずわかる範囲内で。

 医師等の処方箋が処方に必要な医療用医薬品を処方せん医薬品といい、その場合添付文書の商品名近辺に「処方せん医薬品」と書かれています。

エンシュア・リキッドの添付文章

 エンシュア・リキッドは処方せん医薬品ではありませんから、処方せんなしでも購入することができます。薬局などの医療機関が販売してくれるかどうかは別のことですが・・・。

 さらに、エンシュア・リキッドは指定医薬品でもありませんから、薬剤師がいないドラッグストア(ドラッグストアって区分はなんだ?)でも売っていれば購入することが可能です。

 ちなみに、ラシックスとハルシオンは共に処方せん医薬品ですから、処方せんがなければ薬事法が違反となりまずいです。

ラシックスの添付文章
ハルシオンの添付文章