Monthly Archives: December 2007

携帯業界が非常におもしろいことになってきた

11月の携帯・PHS契約数、ソフトバンクがMNPでも首位に
 WINが出た数年前からやる気が全くなかったKDDIですが(DoCoMoと大差ないプラン、出来レースをしている)、ようやく今年になって好調時、つまり1Xで作っていたのびしろが消え失せて、ソフトバンクに負けて、さらに今月は大差をつけられるようになりました。

 先日、ソフトバンクを契約している友達と話していたのですが、最初は小さい字で書かれた注意事項がたくさんあってそれですごくだまされた人がいてこれはもうダメかと思ったけれど、そこからきちんと修正してホワイトプランの後は迷いがなくなったよねと。ショップもきちんと改装して、すごくおしゃれな感じになって。

 まあ、実際のところどうなのかはわかりませんが(最近2chとか見ていないので)、今は非常に好感触です。

 ウィルコムはちょっと新世代の開発が遅すぎましたね。イーアクセスに全部持って行かれる感じになってきている気がします。これからはやってくれると思っていただけに非常に残念無念です。やはり未来を予測することはなかなか難しいようです。技術から予測するとたいてい失敗しますね・・・。WiMAXどうなることやら。

メモ:イノベーションの神話

イノベーションの神話
著者: Scott Berkun
ページ数: 216ページ
出版社: オライリー・ジャパン
発売日: 2007年10月29日

巷では、私たちの創造性が年とともに衰えていき、アイデアを見つけにくくなると信じられていますが、それはなぜなのでしょうか? 会議室はなぜ、子供の頃に遊んだ公園や砂場のように活気に満ちていないのでしょうか?

 心理学者や創造性の研究者に尋ねると、こういったことが神話であることを教えてくれるはずです。人類は老いも若きも創造的に思考できるようになっているのです。現代の科学をもってしても、創造性を支配する特殊な脳細胞が35歳までに死滅するといった事実や、アイデアをひらめく人だけが持っている特殊な臓器などは発見されていないのです。

delimport Leopard対応版

 del.icio.usをspotlightで検索するツールのdelimportがLeopardになってから動作しない状況でした。つい最近、本家からアップデートが出てLeopardに対応およびUniversal Binaryに正式になりました。

ianhenderson.org – delimport

 初めて使う方は上記サイトでバージョン0.2をダウンロードしインストールした後に、アプリケーションフォルダにあるdelimportをバージョン0.3のものに置き換えてください。

 自分は、起動中のdelimportを終了した後、次の2つのファイルを削除して、アプリケーションフォルダのdelimportをバージョン0.3のものに置き換えました。

削除したファイル

  • ~/Library/Caches/Metadata/delimport の中身全部
  • ~/Library/Preferences/org.ianhenderson.delimport.plist

ウェブ時代をゆく

 過去2回のメモ
「ウェブ時代をゆく」をようやく読み始める
「ウェブ時代をゆく」をようやく読み始める 2

ウェブ時代をゆく
著者: 梅田望夫
ページ数: 256ページ
出版社: 筑摩書房
発売日: 2007年11月6日

 新しい生き方。そして元気が出る本。

 ウェブ時代を生きる方法として、著者は一つの分野のスペシャリストになる「高い山に登る」方法と、スペシャリストは高すぎる山なので、他人とは違った自分自身の総合力を生かしジェネラリストになる「けものみちを行く」方法の二つを示している。

 その二つの方法に共通するのは、徹底的に「好きを貫く」という生き方である。

 インターネットの出現により知が拡散され、「学習の高速道路」というものができあがりつつある。それにより、インターネットに接続するすべてのユーザーに対して平等に「好きを貫く」機会が与えられたのである。

 この本を読んでいたら斎藤学著の「『自分のために生きていける』ということ」という本を思い出した。

「自分のために生きていける」−寂しくて、退屈な人たちへ
著者: 斎藤学
ページ数: 254ページ
出版社: 大和書房
発売日: 2004年09月

昔は、生物学的に生き残ること自体が大変で、よけいなことを考えているヒマがなかったかわりに、生きているだけで「ありがたい」と喜びを感じられました。今は、みんながそうそう簡単には死ななくなったかわりに、「生きる意味を見出す」という別の苦悩を背負ってしまったのです。

 人類の一部は、生きていくのには困らなくなって、生きる意味を見出すという新たなフェーズに入った。その結果、あえぎながらようやく人類が見つけたのは「好きを貫く」という生き方なのだろう。

 この本で人類は「新しい生き方」というものを知ったといっても過言ではないのではないだろうか。

学問の創造

学問の創造
著者: 福井謙一
ページ数: 258ページ
出版社: 朝日新聞社
発売日: 1987年06月

 フロンティア軌道理論でノーベル化学賞を受賞した、福井謙一教授による回顧録。

 自然科学における新しい発見に必要な独創性および先見性には、いかに広範な、自然科学、人文科学にこだわらない基礎学問が必要かということを何度も何度も繰り返し説いている。これだけ繰り返したということからも、きっと非常に強い信念であって、それだけではなく経験によるものなのだと思う。

 さらにもう一つ、科学的直観を養うことの重要性を挙げている。これはアンリ・ポアンカレが「科学と方法」で述べたような数学の美に対する直観のようなもので、自然の美に対する直観だと解釈した。自然科学者に幼い頃の山を駆け回って過ごしていたと語る人が多いのはこのためだろうか?

科学と方法
著者: アンリ・ポアンカレ
ページ数: 321ページ
出版社: 岩波書店
発売日: 1953年10月

 この理論を興す原動力となった氏の卓越した数学力は、「私の勉強の方針は、どんな数学でも理解できないまま放っておかない」(p.116)によるものであろう。このように深く深く理解しようという姿勢は、本書でも引用されている孔子の

学びて思わざれば、すなわち罔し(くらし)。
思いて学ばざれば、すなわち殆し(あやうし)。

という言葉を自ら体現をしようとした結果であろう。

たのしいCocoaプログラミング

たのしいCocoaプログラミング
著者: 木下誠
ページ数: 356ページ
出版社: ビー・エヌ・エヌ新社
発売日: 2007年06月26日

 Macでプログラミングしたい!と思ったときに、まず引っかかるのがCocoa FrameworkとObjective-CとXcodeの使い方。

 この本は、それら入門をまとめてやってくれる。そういった場合には内容は薄くなりがちだが、この本では引っかかりそうなところはちゃんと説明がしてあるように感じる。

 説明が非常にわかりやすく書いてあるので、プログラミングをかじったことがあればさくさく読めると思う。

 まずはこの本を読んでから、ほかのCocoaに関する本もしくは資料やObjective-Cに関する本を読めばいいだろう。とてもいい入り口になると思った。

オトナになる方法

 友人に好きな漫画は何?って聞いてみたところ、「オトナになる方法」という漫画が返ってきた。

 なかなか書店にないのでネットで購入し、昨日今日で4巻から最後の8巻まで読み切った。

 主人公は小学生の池山真吾と高校生の加藤久美子の歳の差7歳カップル。まあ、よく書かれることだけれど、これは普通はあり得ない!と思ってしまう。でもね、読んでいるとアリかなと思っちゃう。

 そして、本当に登場人物がみんなそれぞれにまっすぐ。言葉も態度も。でもだからこそ、いろいろとぶつかる。

 相手を傷つけまいとして、取った行動が誤解を生み、ぶつかり、でも最後にはお互いがお互いを想い合っていたんだってことに気がつく。設定とは違って、内容はすごいリアリティーだなと思ってしまった。小学生や中学生がこんなに考えるのか?と疑問に思うことはなきにしもあらずだけれど、それでも他人事とは思えない、身につまされる想いになる。

 最初はぱっとしない印象だったけれど、真吾が中学に入学する4巻を超えたところぐらいから俄然内容が良くなったような気がした。巻を負うごとに、心に残ったときにつける付箋がどんどんと増えていく。

 あとは描写スタイルが、フルーツバスケットっぽく(これしか知らないからこう書くのだけれど)なっていったような気がした。モノローグに大切な言葉が入ってくるという感じ。これが好きなのだけれど。

 恋愛だけではなくて、人間関係に必要なこと、全部入っているのではないかと思えた。だからオトナになる方法なんだろう。もう5年ぐらい早く読めば傷つけてしまう人を減らすことができたかもしれない。

 きっと何度も読み返すことになると思う。

オトナになる方法(1)
著者: 山田南平
ページ数: ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年03月
オトナになる方法(2)
著者: 山田南平
ページ数: ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年03月
オトナになる方法(3)
著者: 山田南平
ページ数: 322ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年06月
オトナになる方法(4)
著者: 山田南平
ページ数: 336ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年04月
オトナになる方法(5)
著者: 山田南平
ページ数: 329ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年09月
オトナになる方法(6)
著者: 山田南平
ページ数: 352ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年09月
オトナになる方法(7)
著者: 山田南平
ページ数: 323ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年12月
オトナになる方法(8)
著者: 山田南平
ページ数: 366ページ
出版社: 白泉社
発売日: 2001年12月

先生という呼び方

 薬剤師などという職業(まあバイトですが)をしていると、医者ほどではないにしても職場では「先生」などという風に呼ばれる。

 入ったときから違和感があって、本当に今でもいけないと思う。他の人を呼ぶのはなれたけれど、やっぱり「先生」と言い合っているのは冷静になって端から見ると気色が悪い。

 もういい加減、先生と呼ぶのは学校の先生とか、師弟関係にある人だけにしたらどうかと思う。その呼び方は自堕落を誘うと思うし、政治家、弁護士、医師を先生呼ばわりするのはおかしい。

 いや、教育関係者でも関係者同士で先生呼ばわりはおかしい。自分が通っていた高校では、教員同士では先生呼ばわりをしないという規定があったそう。それは至極まっとうなことだと思う。

「ウェブ時代をゆく」をようやく読み始める2

 相変わらず、思考のブラウン運動を感じるままに記していきます。そのため、乱文で申し訳ありません。

 ウェブ時代をゆくを中断して(読書中にもだえると中断して頭の中で感覚を咀嚼しようとします)、今、ほぼ日刊イトイ新聞の糸井さんとイチローの対談を読んでいて、やっぱり同じこと言ってるんですよね。対談の「ヒット一本が、どれだけうれしいか。」というタイトルもそうなんだけれど・・・

ヒット一本が、どれだけうれしいか。

自分が自分でなかったことに、
気づけたということ。

それはつまり、
「自分がやっていること自体よりも、
 世の中の人に評価をされることを
 望んでいた自分がいた」
ということです。

 まだ全部読んでいないのですが、彼は確かにお金をしこたまもらっているけれど、本当の目的はそうじゃないと思います。だって、ずっと野球続けたいって言っていたし。

 彼の場合は、(星飛雄馬のように育てられたんだっけかな 1 )楽しみを徹底的に追求した結果でしょうか???

 少し話をずらすと、イチローはヒット1本への感受性?みたいなものが他の人よりも遙かに高いのではないか?そうタイトルから感じました。これは、今読み途中の本、大数学者アンリ・ポアンカレの「科学と方法」 2 にも記述されています。

科学と方法
著者: アンリ・ポアンカレ
ページ数: 321ページ
出版社: 岩波書店
発売日: 1953年10月

すべての真の数学者が知るところの真の審美的感情であって、実に感受性に属するものであろう。

 もしかしたら、楽しいと思えることは、美的感覚と同じことか?イチローはヒット1本にかける感受性を自らをして向上させていったのかもしれません。

  1. それが嫌だと言っていたような気もするのですが、それを考えていたらふと、wikipedia: 性的嗜好を思い出しちゃいましたよw。ここのくだりです。

    イギリス人は18世紀、19世紀頃には、教育の厳格さで有名であり、子供を鞭打って躾をしたが、その結果、当時のイギリスの男女は成人した後、性的行為において、相手を鞭で打ったり、自分が鞭で打たれたりすることが嗜好である人が多数いた。

    []

  2. ポアンカレ予想を生み出したり、三体問題は解析的に説くことができないというようなことを証明した []